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多くの人が知らない教育者側の視点


一般社団法人WOMAN TO WORK協会
代表理事の能登すみれです

今日も少し真面目なお話を!

先日大学院の教授とお話させていただく機会があり、
授業のオンライン化についての議論になりました

私も教育を提供しているものの端くれですから
(中学理科、高校化学の教員免許も持っています)

普段は話さないようなことも
話してくださったのですが

やはり、オンライン化は教育の質の低下を招くのです

知識の習得なら
きっと動画でも出来なくはないのですが

実際に授業を提供している側からの視点では
ちゃんと学べている人はほとんどいないだろうな、という見解です

社員研修でも
動画を見て学ぶものも増えていますよね

別にダメではないんです

効率的に学ぶ機会にはなると思いますが
例えば、動画で学んだ人が学んだことを実際の日常で活かせるか?という視点で考えたらどうでしょうか?

私達教育者は
知識を暗記することを求めてはいません

使えるかどうか?を求めています

ここがとても重要です

どんな知識も本番で使えないと意味がないと思いませんか?

例えばハラスメントの研修を受けました

受けることは誰でも出来ますし、受けたという実績を残すことも出来ます

がハラスメントをしなくなるか?は全く別問題なんですよね

きっとね、学んでいる側は
自分はそんなことしない~と思いながら受講していますよね

こういうことを言っちゃいけないんだな、気をつけよ~とも考えるかもしれない

でもそこまでであり、
本質的な理解をしているかどうか?は誰もチェックをしてくれません

対面だとここが違うんです

なぜなら
講師側は受講生がどれくらい理解しているか?がわかっているんですよ

生徒のことをよく見れる講師には
生徒が理解しているかは顔を見たらわかります

教壇に立つ側にはありありとわかるのです

なのでわかっていなそうであれば「理解させるためには?」と考え、工夫を行いますが
これが出来るのも双方向だから、なんですよね

教えている側に
学んでいる側の顔が見えていて

尚且つ、把握できるくらいの距離感だからできるのです
(空気読まない系の講師だと無理だけどね笑)

大学院の教授も
何度も何度も

「オンラインと対面では提供できるものの質が違う、深さが変わってしまう」

とおっしゃっていました

でもそれに生徒は気付けません

学ぶ側には気付けないし、評価も出来ないのです

きっとオンラインでも十分に学べた!と多くの方が思うことでしょう
しかし実際にそれが使えているか?は全く別です

学んだ気になるのと
本当に学べているのは全く別物だということです

熱心な教育者は皆、同じことを言います

顔が見れる距離感で教えたとしても
全員が全員、本質的な理解をするわけではない

距離が遠くなるオンラインではそれがより顕著になっていくわけです

利便性は高まるけれど
失うものもあるということです

熱心な教育者はオンラインで実施する際は
全く別物を作る気持ちでやっています

デメリットがあることもしっかり伝えてくれています

私も、同じです

それくらい全く異なるものなのです

オンラインでも十分でしょという短絡的な考え方が出来てしまう人は
かなり危険ですから

注意をしましょうね

物事の”深さ”や”意味”が考察できない人になっていますよ

受講生の理解度・習熟度に意識を向けている教育者から学べば
そうではない人から学んだ時に

その違いや価値に気付くかもしれません

生徒のことを見ながら教育に携わっている講師は
極僅かです

お子様がいらっしゃる方も多いと思いますが
どんな人から学ぶのか?でこの可能性の拓き方が変わります

ぜひしっかりと”その子を見てくれる人”を選びましょうね

そして違いが判る大人で在りましょう

親がわからなければ
子は良いものとの接点が持てませんので

わからないまま
可能性が摘まれてしまいます

ということで
大人こそ、いいものに触れていないといけませんね^^

いいものにはある種の制限や負荷があります

便利なものはどこでも・誰でもと制限が緩いです

この違いもしっかり理解して
物事を選んでいきましょうね!

私が学ぶ場を選ぶ時には
どこでも・誰でもは避けます

だってそれは汎用的であり、価値が薄いですから

あまり言ってもらえないことだけれど
とても大切な考え方です^^

どんなもの・場を選ぶかで
未来に差がつきます

親が勉強しなさいと言っていた意味も今ならよーくわかりますね^^

言われることには
ちゃんと意味があったということです

自分達の次の世代にも
しっかり伝えていける大人になっていきましょう

 

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